フラワリーやフルティーの香味を支える

 ダージリンの茶樹

  当初のダージリンは中国種の茶樹が持ち込まれましたが、やがてアッサム種も植えられるようになりました。花粉が飛び交い交配が発生し、ハイブリッドの茶樹になって行きました。中国種の特徴が強い中国交配種、アッサムの特徴が強いアッサム交配種です。中国交配種は繊細な香味を持ち収量が少ないが販売価格高くなりました。一方、アッサム交配種は良い香味を持つが繊細な香味に欠けること、多収量だが販売価格は低くい状態でした。そして取り組んだのがクローナル種でした。クローナル種はハイブリッドの茶樹から選抜した優良品種の茶木を、発根、香味、飲用時品質、耐病性、対候性など様々なテストをおこない優れた茶樹をTRAが承認したもの。繁殖は種子ではなく挿木(栄養繁殖)クローン繁殖させるので優良品種が守られます。クローナル種は29種類あります。
※TRA:紅茶研究協会(Tea Research Association)の略